探偵の仕事をする場合に必要な技能
探偵の仕事をするために必要な資格などはありませんが、必須または持っていると便利な技能がいくつかあるので紹介します。
①普通自動車免許
普通自動車免許は探偵の仕事においては必須の資格です。
というのも尾行や張り込みを車で行うことが多いからです。
また、尾行や張り込みができるほどの運転技術を持ち合わせていると良いでしょう。
車だけでなくバイクなどの運転免許を所持していると、より細やかな調査をする事ができます。
②写真撮影スキル
探偵の仕事は尾行や張り込みだけではありません。
実際に動画や写真などの証拠を集めて、依頼主に報告する必要があります。
探偵の業務のなかで大部分の比重を占める浮気調査では、浮気相手と会っている・不貞の証拠となる写真・動画を自ら撮影する必要があります。
撮影した写真・動画は、離婚協議や慰謝料請求の際に証拠となってくるために、画質が不鮮明ではいけません。
写真撮影が趣味の方や写真撮影関連での資格を持っている方には有利でしょう。
スマートフォンでの撮影ではなく、一眼レフなどでの撮影が必要です。
③尾行や張り込みがバレないスキル
探偵の仕事といえば、尾行や張り込みを想像している方も多いのではないでしょうか。
探偵の仕事をするにあたって尾行や張り込みがバレないスキルが重要です。
なぜなら調査対象者にバレてしまった場合、今後証拠が集められなくなり依頼内容に失敗する危険性があるためです。
また探偵の仕事は体力的に厳しい仕事ですし忍耐力も必要です。
張り込みや尾行には長時間かかる場合もありますし、夜間調査も必要です。
尾行や張り込みのスキルも重要ですが、何よりも体力が必要となってきます。
④パソコンスキル
探偵の仕事は張り込みや尾行調査だけではありません。
調査が終了した後に、依頼者に対して報告書を提出する必要があるのです。
資料作成や動画・画像の編集のスキルがあるといいでしょう。
提出した報告書は離婚協議などで証拠として使われる公的な資料となりえます。
探偵の仕事には、一定程度のパソコンスキル技能が必要です。
⑤探偵業務に関する検定
探偵の仕事をするためには資格などはありませんが、一般法人や社団法人が実施している認定試験がいくつかあります。
資格を持っている場合は、探偵としての知識を一定数有していると認められるので、求職時に有利に働くでしょう。
探偵業務に関する試験では、探偵の仕事をする上で必要な法律や技術に関する知識が問われます。
例えば、社団法人日本探偵業協会が実施する探偵調査士検定は、調査員の技術の向上を目的とした試験となっています。
ただし実情は多くの探偵が資格を持っている訳ではありません。
⑥探偵業に関する知識や法律
探偵は、警察や国税調査官とは異なり捜査権を有していません。
探偵業法などの関連する法律の範囲内での業務が必要です。
そもそも法律の定義上の探偵業とは、「他人の依頼を受けて・人の所在又は行動について・面接による聞き込み、尾行、張り込み」をする業務のこと。
ただし、他の法令の制限が適応されない訳ではありません。
例えば探偵の浮気調査では、法律の範囲内で張り込み・尾行・撮影などを行う必要があります。
また依頼内容は、離婚や浮気などの家庭問題・ストーカー・盗撮・行方不明など、民事事件や刑事事件に絡むものが多いです。
依頼者への適切なアドバイスをするためにも、法律の知識があると良いでしょう。
全ての探偵が適切な法知識を持って仕事を始める訳ではありません。業務を重ねる中で知識を蓄える必要があります。